彼女の体をゆっくり離し
彼女の頭を優しく撫でた。


「ありがと、もう大丈夫だから」


彼女はまだ心配そうな顔をしていた。


「ほーら、着替えるから下で待ってて!」



そう言って彼女を部屋の外に出した。



部屋にも、俺の体にも、
彼女の匂いが残っている。


抱き締めた時の感触も…



「あー、やべっ…」



俺はそのまま座り込んだ。



好きとか愛してるとか
そんなんじゃ足りないくらい、


愛しくて…


何て言うんだろうな?


なんかもう、好きすぎる…
好きすぎるんだよ…


「…穂乃香……」