「穂乃香っ!」


穂乃香の教室に着き、
穂乃香の姿を探す。


「王子だぁ~」


俺たちのことを知っている先輩が
俺に気づいてくれた。


教室中から穂乃香を探す…



穂乃香は教壇の前で硬直していた。

顔を真っ赤に染めて…



教室に入り込んだ俺は、
そんな穂乃香の腕を握り廊下に出た。


火照った穂乃香の白く細い腕、
俺は嫉妬した。


穂乃香をこうさせたのは
間違いなく…太一兄だ。



穂乃香の腕を引っ張り
俺は非常階段に出た。