―――ガバッ…!!!


「うわぁ!どうしたぁ??」


伏せていた俺は急に起き上がった。


その拍子に隣で大人しくしていた
横峰はビクッと体を動かした。


あまりにも珍しい俺の行動に
また教室中から視線が集まる。


「そいつの名前…」


ぽかんとしている横峰にもう一度尋ねる。



「教育実習生の名前…何て言う?」



同じ顔に、同じ名前。


俺には1人だけ心当たりがあった。


でも間違いであってほしいと
心の底から思った。


勘違いであってほしいと。