俺らの担任、ハイヤ先生は
アメリカと日本のハーフで
綺麗な金髪を長く伸ばしている。
その見た目からは
英語の先生に思われがちだが
国語の古典を担当していて
こうして気になる古書を見つけると
授業を放棄して没頭してしまう…
ちょっと厄介な先生だ。
まぁハイヤ先生の教え方は上手いから
少ない授業でもこなしていけるし
ほとんど自習になったりするから
生徒の間では人気なんだけど。
「ふーん…だから職員室に居なかったのか」
小学校から帰ってきた俺は
学校に着いてすぐ職員室に顔を出した。
その時ハイヤ先生の姿がなかったから
代わりの先生に一言断ったんだけど…
「あの先生が職員室にいること
滅多にないだろ~」
横峰の言う通り、だな。