いつも穂乃香が座っている 後ろの特等席に小さな女の子を乗せ、 俺は小学校へ走らせた。 もう4年も通っていなかったこの道。 俺も小さかったんだよな~ なんて、懐かしく感じる。 俺も成長してんのかなぁ…? 後ろをちらっと覗くと 女の子は約束通り泣くのを止め、 俺の背中にしがみついている。 なんだか… 不思議な感じがする。 この子を見ていると あの頃を思い出すな…―――