ここから小学校はチャリで10分。 高校は歩けば10分だし… 時計を見ると8:10になろうとしていた。 「ごめん、穂乃香…」 「うん、わかった」 全て言い終えてなかったが 穂乃香は学校に向かって歩き出した。 「さてと…兄ちゃんが学校まで 送ってやるからもう泣くな、なっ?」 小さな頭をぽんぽん撫でると 女の子は涙をこらえながら頷いた。 そして俺は来た道を ひきかえはじめた。