授業中、暇だから帰るの先輩のことを考えていた。


私と先輩が出会ったのは、一年生の夏。

私は噂では先輩のことを知っていたけど、はっきり言って興味なかった。

初めての体育祭。
私はリレーにでることになった。
あまり…て言うか全然走るのが得意じゃない私は、自信が全くといっていいくらいなかった。


『あーどうしよう』


みんなが盛り上がっている中、私だけ隅でうずくまる。


『大丈夫?』


頭上から聞こえた声に、顔を上げる。

そこには有名な城山先輩。


『あ、大丈夫です。』

『そっか?辛くなったら言ってね。俺、保険委員だからさ』


……保険委員でも、クラス違うんじゃあんまり意味ないんじゃ…

しかも学年まで違うし。