健太郎君はベッドから降りて急いで車椅子に乗り移り、廊下にでました。


中庭を見下ろすと、煙がもくもくと登って来ました。


病院は増築を繰り返したために、中庭が煙突のようになっていて、煙の逃げ場所になってしまったのです。