その日の夜は何故か寝付けなくて、トビウオが海面ぎりぎりのところを飛んだり泳いだりしているみたいに、眠りの境界線上を、ウトウトとしていました。


そして長い夢をみました。

夢の中では、ハクモクレンがお父さんで、お母さんはハクモクレンと結婚をしていました。

ハクモクレンは健太郎君の家で一緒に食事をしたり、ベッドで川の字になって寝たり、本を読んだり歌を歌ったりしてくれて、本当の家族みたいだったけど、本当のお父さんが急に部屋に入って来て、目が覚めました。