熱が下がると、今まで熱心に看病してくれていたお母さんは

「もう一人で外出しては行けません。

だいたい一階の待合室で何をしているの?

こんなことは言いたくはないけど、この病院には風邪を引いて来て居る人も多いのよ。

あんな所に長い時間居たら、風邪を引くのは当たり前でしょ。

鴨がネギをしょって来るようなものじゃない」

とまくしたてました。



健太郎君は鴨はないだろうと思いながら、
早くハクモクレンに会いたくて仕方がありませんでした。