健太郎君が振り向くと、フランチェスカが立っていました。


真っ白に微笑みながら。


それは本当に真っ白で、ハクモクレンの花に溶けていってしまいそうでした。


健太郎君は確信しました。


ここが正しい場所であることを。


そして、これから向かう先が正しい方向であることを。



おわり