「あ、ありがとうございます…っ」


「ん、どーいたしまして。今度から気を付けろよ」


そう言った途端に校長の話が終わる。
拍手と共に、次の項目が読まれる。
あ、そういえば、僕の番ってこれの次だ、そう思うとまた緊張して。
紙を見るが、まったく頭に入ってこない。
その時、急に肩を組まれて、ひっそりと耳で囁かれる。


「自分に自信を持て。大丈夫、自分の思ったことを言えばいいんだよ」


すっと透き通った声には、自信と希望が溢れていて。

そのまま、会場中に響く声で「はい」と言う姿はとてもかっこよくて。

僕の胸がきゅんっとした。