……それから5分後。
「はーい、じゃあ彼女さんもどうぞー」
 スタッフさんに呼ばれて、あたしも中に入った。
 ギィィィィーッ……
 不気味な音を立てる重いドアを開けると、中は赤い光で満たされていた。
 赤いライトが使われてるみたいだけど、雰囲気が出てる。
 そして…
「う、わっ!?」
 目の前に、自分がもう1人……と思ったら。
「あ、なんだ。 鏡か…」
 見渡すと、壁一面が鏡だった。
 ちょっと動くと、自分が何人もいるように見える。