翌日の放課後。 「じゃあ行こうか、一宮」 「うん」 曲を録音するために、2人で音楽室に向かう。 家から持ってきたというギターを担いで、音楽室へと歩く新川くんの背中は、すごく頼もしかった。 あたしはその背中を少し見つめたあと、小走りで新川くんの隣に並んだ。