―――10分後。
「じゃあ、こういうことな。 女子目線の話で、その主人公と好きなやつは幼馴染。 ライバルはいる設定で、そんなに長くないもの…と。 一宮、他にも何か決めといた方がいいことある?」
「ううん、これだけでOK」
 むしろ、ここまで決めてもらえるとは思ってなかったくらい。
「それじゃ、よろしくな!」
 新川くんがあたしにそう言ったところで、
 キーン コーン カーン コーン…
 タイミングよく、チャイムが鳴った。