えっ…?
 西野くんは振り向いた。
 そして、あたしの真正面に立つ。
 夕陽を背中に受けながら、笑顔で言う。
「島崎さんが、好きです。 …付き合ってください」
 西野くんらしい、まっすぐな言葉。
 あたしも…伝えなきゃ。
「あたしも、ずっと前から…西野くんが、大好き」