「弟さん?」
そこには煌にそっくりの弟が写っていた。
『うん…2つ下の弟』
それにしてもそっくりだ。
髪がふわっとしてて、笑顔がそっくりだ。
「似てる…双子みたい」
『あぁ、適当に座って?葉穏は姉妹いるの?』
まるで話を早く変えたかったみたいに煌はそう言った。
私はベッドに座っている煌の隣に座った。
「うぅん、私は一人っ子」
いいなぁ、兄弟…
ずっとお兄ちゃんが欲しかった。
家で何しても一人、だから私は友達がいてもいなくてもどっちでも良かった。
雅也くんは違う。
従兄弟だけど、お兄ちゃんがいない私には雅也くんは私のお兄ちゃん的存在だ。