梁はいつもと同じニコニコしながら私に声をかけた。



「葉穏ちゃんは結局、マネージャーしないんだねぇ?」


「うん…、バイト決まっちゃったから」



そう答えると梁は少し残念そうな顔をした。

さっきの笑顔なんてなかったみたいだ。

でも、梁はすぐに笑顔になった。



「ってことは煌くんは葉穏ちゃんに、サッカーの楽しさを教えてあげられなかったのかぁ~」



梁はニヤニヤしながら言う。



『うっ、痛いところつくな』


「で、でも…サッカーは楽しかったよ?」



その言葉を聞いた煌はパァーっと笑顔になった。


やっぱり、煌と梁は笑顔がいい。


もちろん影途もだけどね?