洗い終わり水道を止める。


これはきっと曲げると痛い感じ?



『葉穏、じっとして?』


「うん」




すると煌はジャージのポケットからハンカチを取り出した。


そしてトントンっと軽く叩いて水をとり、絆創膏を貼ってくれた。



『これでよし☆』



煌は笑顔で私をみた。


煌の笑顔は今までの誰よりも、輝いている。


そう思った。



「ありがと」



こんな形で恋って始まるんだ…



そりゃ、こんな事されたら好きになっちゃうよ。



煌の事がもっともっと知りたい。