そして影途の細く骨張った優しい腕で私を抱きしめてくれた。



私はきっと、心の何処かでこの温もりを探していたんだ…



ずっと、ずっと前から…




『もう離さないから』





耳元で言われ、自分でも耳が赤くなったのがわからなかった。




「かげとぉ…ヒクッ、ヒクッ」





『ちょっ、泣くなって……、
でも今日はいっか』







優しく頭を撫でてくれて、影途の温もりが身体全体に伝わってる…