『葉穏、ごめ「謝らないで!」





葉穏は影途の言葉をかき消すかのように言った。




「私が悪いのに…」




目から気づくと涙が流れていた…――



私がいけないの。





『バカ!これはお互い様だ』





キツく怒鳴った後に優しく言って笑った影途。



やっぱり私には影途が必要。



もう離れたくない…




『悪かった』




俯いた影途の顔は夕日の影で表情がわからなかった。





「私こそ…ごめん」