「卓球」
『卓球か…似合わねー』
煌と影途は二人して笑った。
失礼なやつ!
そんなに笑わなくても。
「はぁ…」
『葉穏ならバスケとかやってそうだよなー?』
『確かにな、でも肝心な場面でゴール外すみたいな?』
「影途、何か言った?」
ちょっと低めに影途を睨み付けながら言った。
『わり、悪気はねーって』
言った瞬間にいつものニヤリ顔。
まぁ、わかってたけどさ。
「影途はパスもらったら、誰にも頼らず一人でゴール下まで行きそうだね」
意地悪そうに言ってみたが、影途にはきかなかった。
『バレた?』
「は?」
『それ以前に俺、パスもらわなくていいし』
なんていう奴だ!
チームワークの欠片もない。
って、団体競技が嫌いな私が言える事でもないか…