その玉は私が狙っていたぬいぐるみを見事に命中した…― 「当たった!」 『よっしゃ!』 影途は笑ってピースサインを見せた。 かっこいい…―― 本当に当たった。 『おめでとう、はい』 おじさんは嬉しそうに笑って、私にぬいぐるみを渡した。 『本当に良い彼氏さんを見つけたね。 大事にするんだよ?』 「はい!」 おじさんは私に聞こえるぐらいの声で言うと誇らしげに笑っていた。