結局、梁はそのお面を買って頭に付けている。



まさか買うとはね?




「うわぁ、綿あめあるよ!」




梁は簡単に煌と繋いでいた手を解いて、綿あめの屋台まで走った。




『ちょっと、待てよ梁』




あきれながらも梁を追いかけていく煌。


この2人見てると自然に笑顔になる。


本当に不思議だなぁ…



『俺らも行く?』



「うん!」



『走って転けんなよ?』




ニヤリと笑う影途……




「言われなくともわかってるよ!」




互いを見つめて、だんだん小さくなる煌の姿を見た。




『走るぞ』