所詮そうだ。 人は一人じゃ何もできない。 だから自分は一人じゃ何もできないから、人は仲間を見つけ群れるんだ。 私もその中の1人か…… 『葉穏?』 私の顔をのぞき込む影途 「ヘ? あっ、えっと、ありがとう」 『テンぱりすぎだ。 バカ葉穏』 「はぁ??」 意地悪そうな顔をして私の隣で笑う影途。 『やっぱそっちの葉穏が良い』 互いに微笑み、明かりの灯る屋台へと足を進めた。