退学!?



《『殴るギリギリであいつを見つけて
なんとか止めたけど、影途口聞かねぇんだよ』》



電話の向こう側の煌の声は、少し半笑いだったけど困り気だった。



良かったぁ……




《「ありがとう、煌!
今、どこにいるの?」》




早く謝らなきゃ。



《『葉穏と待ち合わせした場所』》



《「わかった!すぐ行く」》




そう言って電話を終えると何故か、すくんでいたはずの足が治っていた。



走れる……



影途、すぐ行くから待ってて。