「はーおんちゃん!!」



朝から相変わらずハイテンションな梁。


やっぱりすごいや。


私じゃ叶わなかった…



「どうしたの?」



聞かなくても本当はわかってる。



「煌くんと付き合う事になりました!」



知ってるよ…


だけど、私はわざと知らないふりをする。




「あっ、梁の好きな人って煌だったんだ!」


「そうそう♪」



どうして??


胸が痛いよ…


辛いよ…



「良かったね!」



私は梁との会話を止めて教室を出て、ただただ走っていた。