無意識に走り続けて気づけば煌の家の前まで来ていた。 時刻は18時を過ぎていた。 「はぁ、はぁ、はぁ」 20分くらい走ったなんていつぶりだろ? 中学の時のマラソン以来かな? 『葉穏?』 「へ?」 息を乱しながら私は後ろを振り返ると、そこには煌が立っていた。 手にはスーパーの袋を持っていた。 買い物帰りなのだろう。 『どうした?息乱し「ごめんなさい!」 煌の言葉を聞かずに、すぐ謝ってしまった。