影途は悲しそうに顔を俯いた。


私はゆっくり影途に近づいて、傷のある頬に触れた。



「消えないの?」


『あぁ、一生傷ってやつ…』



目を閉じる影途ー…


長いまつ毛…


見とれてしまうほどだ。



「痛い?」


『いや』