『あっ、この卵焼き美味しそうだな!もーらい!』



渋谷煌は私のお弁当に入っている卵焼きをつまんで、口の中に放り込んだ。



「ちょっと!」



人の卵焼きは取るは、勝手に友達にされるは…



『おっ、これ美味しいな☆
で、何がわからないんだ?』


「何もかもよ」



私は空を見て、溜め息混じりに呟くように言った。