すると煌は一瞬大きく目を開いて、すぐに目を細めた… 『そういう事か…ごめん、俺帰るわ』 私に背を向け、屋上から出て行った。 本当は「煌、ごめんなさい」って謝りたかった。 だけど今の私には呼び止められなかった。 あの目を見た瞬間、煌が他の違う人と入れ替わったんじゃないかと思った。 毎日優しい目をして笑ってた煌は、何もかも嘘だったんだって自覚した。 『バカ葉穏、諦めるのか?』 えっ?