教室はいつもどおり賑やかだ。 色々な話で盛り上がり煩いくらいだ。 「葉穏ちゃんおはよー」 梁は昨日の事気にしてないのかな。 いや、気を使わせてる。 わからないけど、きっとそうだ。 「昨日はごめん」 「あっ、いいよいいよ。 いずれ話さなきゃって思ってたから」 梁は窓側の席に座る煌を見た。 煌は朝から疲れているのか顔を伏せて寝ている様子だ。 その後ろ姿は何故か悲しげだった。