『これからも、俺の隣にいて欲しい』 そう、貴方は言った。 醜い奴隷の私に、貴方は顔を赤くして、そう言ったのだ。 …いいの、だろうか。 隣にいて、いいのだろうか。 貴方が私に『すき』だと言って、 私を抱きしめて眠ったあの夜から。 私はどうにも不安だった。 もらってばかりの私に、 貴方を想うことしかできない私に、 一体なにができるだろうか、と。 * 「おはよー、ジェイド」 群青がにじんだ朝日。 すっかり聞き慣れた声に、ジェイドは目を開けた。