全ての俺自身の
気持ち次第なのだと、
感覚ではわかるものの
思考が付いていかない。

そんな行動が生み出すのは、
孤立感が際立っていく感覚。


そんな感覚が次から次へと
俺に押し寄せてくるものの、
拭い去ることが出来なかった。



「雪貴、本当に大丈夫?」



立ち止まって、
再度覗き込むように俺を見つめる。


「大丈夫、大丈夫。

 ちょっと懐かしくなっただけだよ。

 あの場所に、俺も居たんだなって
 思ってさ。

 結局、何も出来なかったけどな」

「何も出来なかったって、
 そんなこと言わないでよ。

 雪貴は、ちゃんと頑張ってたよ。

 雪貴が頑張ってくれたから、
 私も貴方に出逢えたんだよ」



目に涙をためながら、
必死に俺を支えようと
言葉を探す唯ちゃん。



だけど皆が、
唯ちゃんみたいに
好意的じゃなかったのも事実だよ。



Taka宛に届く
ファンメールに綴られた
兄貴ファンのメッセージ。