『田口っ、知ってる!?ミスチル新曲出すんだって!!!』





中3になった明乃は 少し髪の毛が伸びて 少し身長も伸びた


「知ってるー!テレビでやってた」

『なぁんだ…、知ってたのね』





田口とはもとの関係に戻れて 相変わらずしょうもない会話で笑いあっている



だけど不思議と 田口に片思いしていたころより 今のほうが自分の素をだせるからか 楽しくて仕方ない




時計の時刻は 間もなく部活の時間をさそうとしている






『じゃ、うちは部活行くんで★バイバーイ』




足取りを軽くし 校庭に駆け出す

すると 明乃の前に立ちはだかる1人の男子が――











「佐藤…あのさ……、俺な…、…お前のことが……」