ねぇ、聞こえてる?



君わ元気ですか?



私わ…元気だよ



もう一度君に逢いたいよ
あ、自己紹介するね♪





私の名前わ 安田 香葉(やすだ かよ)
高校1年生

「誰と喋ってんの? 馬鹿みてぇw」

「うっさいっ!!」




あー、うざったい




ぎゃーぎゃー…黙れ♪





あ、こいつ 小杉 孝(こすぎ こう)





いっつもからかう男子。




まぁ、黙っていればかっこいい…のは認める
「なぁー、香葉?」


「…なに?」


「好きな奴居ねーの?」


「…は?勝手に決めつけないでよー」


「お、お前…居んのか!?好きな奴…」


「そりゃー、まぁ」



なんかしょんぼりした!?こいつ…私にだって好きな人ぐらい居るに決まってるじゃん…ねぇ。





「まぁ、いいや。せいぜい頑張れよ」





嫌みったらしい言い方!!ムカつくなー



家に帰って孝の言葉を思い出していた




何であんなこと聞いたんだろ…





あー、ムシャクシャする!!





♪♪♪♪♭♪♯♭…ケータイの着信音。

孝からだ…


ちょっとドキドキ…。


「もしもし」

「俺ー、今から家出れるか?」


孝…あなたからなのはわかりますからw


「えー、何で?」

「ん、香葉に会いたくてな」

「え…?」

「なんてな!!お前…本気にすんなや」


む、ムカつく!!


「早く来いよー。下の公園にいっから」




あ、私の家はアパートなんです!!
その下には小さな公園があります。
薄暗いし…怖い…。


あ、人影

孝…かな?


「孝…?」


「…おぉ、香葉」


「どうしたの?急に」


あれ…?今日の孝…おかしい?




「さっきも言ったろ?香葉に会いたくてなって」


「う、嘘だ!!さっき本気にすんなやって言ったじゃんか…」


「ごめんな、俺…」




なに言いたいんだろう…。わかんない、孝がわかんない



「だー!!辞めた。また今度な」



ぐしゃぐしゃってしてから行っちゃた…。



あんな真剣な顔してる孝…初めて見た。



なんか顔熱い。ドキドキしてるよ…。なんだろう


んー、昨日の孝を考えてたら寝れなかった…。



「ふぁぁぁ」


「なにデカイアクビしてんだよw」


び、ビックリしたー。


「いきなり声かけないでよ!!」


「今から声かけますよーって言いながら歩けばいいのかよ?」



「ぷっ…!!」



孝がそうやって歩くの想像してしまった。笑える♪


「想像すんなや」


数分、ずっと笑っていたw


なんだかんだ言って孝と一緒に居るのは楽しい!!



ずっと一緒に居たい…そう思ったんだ
孝が呼び出しをくらった



告白…だと思う



孝、モテるから




なんだろう…モヤモヤする。



「香葉ちゃん…?」


「ん?」


「香葉ちゃんは孝君の事好き?」


「え…?」


「違うの?」

「ち、違うに決まってるじゃん!!」

「なーんだ。香葉ちゃんがちがくても孝君は香葉ちゃんの事好きだよねーw」


「そんな事あるわけないじゃーん!!」



鈍感だねーって言いながら行っちゃた。


孝が?私の事好き?あるわけないじゃんか…。



「香葉、話あるから1週間後に学校の近くにある公園に来て」


「ん?…わかったー」