「綾野、女の子一人だから心配してたんだぞ。」


眉を八の字にしてあたしを見る先生。


「あ…ありがとうございます。」


先生がこんな風に思ってくれてたなんて…。


正直嬉しかった。


そんな時


「知輝先生。そろそろマズくありません?」


後ろに立ってた副担任の先生。


名前は野上祐一郎(ノガミユウイチロウ)


「うはーっ!!そうだったー!!お前ら急げーっ!!」


知輝先生の言葉にクラス全員急いで体育館へと向かった。