私は呆気にとられて、授業もまじめに取り組めなかった。
何故かって?
目の前に初恋の相手がいたらそうなるよねっ?
HR以来進展が無いままって言うのも何かねー...

あッ!と思い出したかのように、私はメモ帳を取り出した。
(・・・圭介だよね?ホントに間違い無いんだよね...?)

私は確かめるようにメモを書いた。
丁寧に折りたたむと隣の席にメモを置いた。
そこになんか視線を感じると思ったら、夏摘が見てたのだ。
夏摘はニヤニヤしながらこっちを見ている。
そこにメールが来た。夏摘だ。
「どう?HR後に進展あった?」
って、有るわけないでしょぉぉぉー
そんなことを思ってるうちに、隣からメモが回ってきた。
内容は
「他になにがある?それは置いておいてアド教えて。」
って。いきなり?!

私は隣をみてうなずくとアドレスを書いた紙を渡した途端、メールが来た。
「ありがとな。」って。
何故か一言だけでも不適な笑みを浮かべた。