そんな話をしてるうちにHRが始まった。
「えっと、昨日話してた通り転校生を紹介する。」
その先生の一言でみんな騒ぎだした。
どんな子かな?とか、男かな?とか、そんな事ばかりがクラス内で聞こえる。
そんな中、転校生とかまったく興味ない私は、雑誌を取り出して読んでいた。
雑誌の片隅にバレンタインデーの特集が組まれていた。

(あ。そーいえば、明日VDだ…)
と忘れてた私。。
私が読んでいた雑誌を覗きこむように夏摘が見てきた。
「藍菜も“そーゆーの”興味あるんだぁー♪」
何か意外みたいと呟いている夏摘に私は、話し掛けた。
「夏摘は誰かにあげんの?」
「…!。」
「もしかして、好きな人でも
るの?」
この一言で夏摘の顔つきが変わった。
頬は赤く染まっていて。
いかにも“図星„って感じ。
そー思っていると夏摘が
「なんでわかったの…?」
(…やっぱりね…)
「女の感って奴かな?(笑)」
違う。。、夏摘が分かりやす過ぎるから。
多分夏摘が想いをよせているのは、隣のクラスの川瀬君だろう。
確かに川瀬君はルックスもいいし、スポーツ万能と成績優秀と言った。
三拍子揃ってる。