「ばあちゃんが死んでさ。俺、小さい頃からばあちゃんっ子だったから、すげー悲しくて。」
切なそうに話すのを見たら、心が揺らぐ。
…コイツは、友美をじめた最低のヤツなのに。
「ばあちゃんの名義の携帯がもういらなくなって、それで…いじめました。」
最後には、語尾が小さくなる。
「…それほど、あゆみが諦められなかったから。」
…。
これは、あゆみに告白してるのか?
俺の隣で固まるあゆみ。
そんなあゆみが、1歩前へ出た。
「私…大貴のこと大好きなの。…そんなことする人よりはね。」
架陽は、静かにうなだれた…。