太陽の光がジリジリと髪を熱くして行く中で、あたしは立ち止まった。



リュウはそれに気付かないで、どんどん先を歩いて行く。



やだ、行かないで。


リュウ……。


あたしに気付いてよ。



リュウの背中を見ていると、今までしまい込んで来たものが全部溢れ出してしまいそうだった。



やだ、こんなところで泣きたくなんかないのに。



必死に止めようとしてみても、それとは裏腹にどんどん目頭が熱くなって行く。



やだ。


やだ。



今まで我慢して来たのに、こんなところで泣きたくない。