酔った勢いでバカな話やシモネタで盛り上がる、そんな飲み方の気が合ったのだ
それにその男友達の中のひとりが何となく私に気がある事は知っていた
彼はいつも私の隣に座り、酔ってくれば何となく2人の距離も縮まる
かと言って特に迫ってくるわけでは無い彼との
この微妙な空気を私は楽しんでいたりもした
貴志はこんな私に嫌気がさす事も無くなんとある日プロポーズまでしてくれた
もちろん貴志には何の不満も無かったし結婚が決まって私はとても幸せだった
結婚式の日取りも決まり私のまわりで着々と準備が進んでいく
もちろん友人たちは祝福してくれる
なのになぜだろう
まるで結婚をゴールにカウントダウンでも始まってしまったかのようなこの焦る
気持ち
結婚が嫌ではない 嫌ではないのに不安になる
これが噂に聞くマリッジブルーなのだろうか
いつもの飲み会で誰かが言った
結婚するんだってね、と
もちろん私の隣に座っている彼も知っているのだろう
今日は一言も話しかけてこないのだから
いつもは楽しかった飲み会が今日はあまり楽しくない
結婚してしまえば間違いなく彼と飲む事は無くなるだろう