裕side

「祐っていくつ?」

車のない俺たちは歩いて
スーパーまで行く。

「16ですよ。今度から高校二年生」

「じゃ、今は春休みか」

「そーゆーことです!(笑)」

妙に人懐っこい笑顔を振り撒くこの子

「裕さんはいくつですか?」

「27!」

「うっそ!!見えない」

「よく言われる(笑)」

「裕さん見た目若いですよね(笑)」

「中身もだ!(笑)てか裕さんはなくない?」

「ん?」

「同じ屋根で暮らす仲間だし。裕て呼べ!」

「はい」

「じゃなくて、うん!!気なんて使うな」

「……………」

「わかった??」

「うん!!(笑)」



スーパーに着くと祐とは別行動した。




♪~~

「はい。もしもし」

「裕、どこ行ってんの?」

電話の相手は昌


「スーパーで買い物。祐と」

「あー。あの子か」

「なに?」

「今日の晩飯なに?」

「祐の歓迎会だから祐に好きなもの聞く」

「じゃ、決まったらメールして」

「わかりましたー。」


プープー


電話が切れ俺は祐との待ち合わせ場所に行った。



昌はいっつもメニュー聞いてくるからな


まー俺が作るからだけど……


そーいえば祐の番号聞いてなかった。



祐は既に待ち合わせ場所にいた。


「じゃ夜ご飯の買い出し行くよ!」

「うん」

「祐、何が好き?」

「何でも食べるんだけど(笑)」

「じゃ、オムライスでいい?」

「もちろん♪てか裕、料理できるんだ」

「そーだよ(笑)」





買い物が済むとまた歩いて帰る。


「祐、番号教えてくれない?アドも」

「そーだね!」

そう言って祐とアドレスを交換した。



「後で送るからね!!」