天side

浩の部屋に入るとソファーに座っていた。


「おー!座れ」

俺が座ると早速という感じで話を始めた。


「まず、本当に反省してるか?」

「うん。真面目にしている」

「祐の過去について知りたいか?」

「うん」

「祐の両親は離婚している。親戚も祐を厄介と思ってたらしい。それを祐は聞いてしまって自分から家を出てる」

「あの歳でだよな」

「初めての彼氏からは無理矢理性行為を求められ、捨てられた。キスもなかったんだとよ。酷い奴だよな」

「俺、まぢで最低なことしたな」

「天、怖がってたらしいぞ。昌が言ってた」

「ほんと最低だ」

「祐、お風呂場でいつもなんて言ってるか知ってるか?」

「え?てか聞いてんの?」

「いやっ!聞こえたんだよ。汚い体って…」

「汚い…」

「それと手首の傷気づいてたか?」

「傷?手首?…まさか」

「昌が祐の友達から聞いたらしい…もうカットどころじゃなくて…」

「毎日、数十ヶ所に増えて、しまいには学校でもずーっとしてたらしい」

「まぢか…」

「その時、本当に苦しんでたみたい。それを思い出したんだろう」

「俺、まぢ……」

「だから泣いたんだよ。」

「ちょっとごめん!」

俺はリビングに走って行った。


「祐!!!来い!」

ソファーで潤と話してる祐の手を握り
外へでて、車へのせた。


そして車を走らせた。