天side

祐と二人きりになった。


「横、座っていいか?」

「うん」

しばらく沈黙が続く。


「ごめんな」

「なにが?」

「その…いきなりキスしたりして」

「それだけ?」

「昌に全部聞いたんだろ?ごめん。」

「やっぱりそうだったんだ」

「最初は…遊ぶつもりだった。けど…」

「ごめん。聞きたくない。どーせ今は違うとか言うんでしょ?」

「そうだけど…」

「面白くないよ。皆同じ台詞ばっかり。そうやって言ったら騙せるんでしょ?」

「ちが…」

違うとは言えない。
現に最初は遊ぶつもりだったんだから。

祐に会って二ヶ月
だんだんこいつを気にかけてきた。
少しずつこいつを知った。
だけど知らないことの方が多い


俺はこいつを好きなのか?
ただ同居人として見てるのか?
わからない。

「ただ…天と普通に戻りたい。もうキスはしないで」

「わかってる」

「約束。次したら本当におかしくなるから」

「うん。」

「じゃ、仲直りね!」


よかった。
祐の笑顔を見た瞬間
なぜだかそう思った。