キーンコーンカーンコーン
「あーー!終わった」
「長かった~。祐、今日バイト?」
「休み~♪」
「優歌はバイト~」
「はーい!ドンマイ!」
「ほんと……祐帰ろー」
「今日迎え来るから下までね」
「ほら行こー」
下駄箱に行き天に電話する。
♪~~
「もしもし?」
「祐?終わった?」
「うん」
「じゃあ、すぐ行くから」
すぐって言うのは本当だった。
黒い車がきて止まった。
カチャッ
「ほら乗れ!」
「うん」
車に乗ると天が言った。
「バイトは?」
「ないよー」
「なら今日は暇ってことか」
「暇だけど…」
「ふーん。内容決まった」
「なんの?」
「もう忘れてんの?お前から言って」
「…………あー!賭けね!で?なに?」
「お前のこと1週間かけて好きになる」
「…は?………え?なに?」
「1週間以内にお前が俺を落とせたらお前の勝ち」
「落とすって……池に?」
「池!?(笑)お前バカだな。ほんと」
「じゃあ何の落とす?」
「恋だよ!お前に俺が落とせるかな?(笑)」