「ペーンーギーンーかわい!!!」

「目がハートなってるよ(笑)」

「あの歩き方がツボ!!(笑)」

「祐もペンギンみたいな歩き!」

「えー?」

「ちょ、歩いてみて(笑)」

言われたとおり歩いてると
前から見覚えのある背格好の男と
女の人が歩いてきた。


「潤ー。あれ天じゃない?」

「あ、ほんとだ!」


私たちが見ていると向こうもこっちに気づいた。



そして天がやってくる。


「なに、デートしてんの?」

「違うって!俺が行きたかったから付き合ってもらってんの」


「ふーーん。」

「天は?あれ彼女?」

「いや。祐と同じで付き合わされてるだけ」

「なんで天、楽しそうじゃないの??」

「水族館て苦手なんだよ。見るだけだし…」


「楽しいのに!ね?祐?」

「ペンギン♪ペンギン♪…ん?」

「俺より祐のが楽しんでるから(笑)」

「ほんとガキなやつら…(笑)」



「てんーー!」

天のお連れの女がこっちへ
手を振りながらやってくる。


「誰?この人たち」

「俺の友達」

「はじめましてぇ。理央です!」

「どーも」

軽く返す潤。


「あ!潤さん?いつも曲聞いてますよぉ?」

「ん?曲!?」

「そちらの方は?彼女さん?」

「あー。違います違います(笑)私は」

「ですよねー。まさかあの有名歌手が…こんな」


「有名歌手!!??」

「いや、祐…今かなりヒドイこと言われ…」


「潤って歌手なんだー。」

「貴方、何にも知らないのね(笑)」

「はい」



「そーだ!一緒にランチでもしません?」


「祐どーする?」

「どっちでもー。」

「じゃあー決まり!行きましょ」