裕side

はー。疲れた。

いつもどおり部屋に行き
ベッドに座る。

ただいつもと違うこと…
それは由美がいなくなったこと


由美とは最近知り合って
付き合い出した彼女。

それが急に連絡がとれなくなった。



俺はベランダにでた。


「うわ、まだ寒っっ!」

春とはいえまだ夜の風は冷たかった。


ガラガラガラ

隣の部屋からドアの開く音がし
祐がベランダにでてきた。


「あーあ。はーー」

疲れた様子の祐

どうやら俺には気づいてないらしい



祐はベランダの柵に寄りかかり
携帯をとりだした。


「私っていっつもついてないよなー」

携帯を見てつぶやく祐


「そりゃ、彼氏とかいないけどさー。」

ぶつぶつ呟く祐に笑いがでる。

「祐!!」

「うわっ!!裕っ!?」

「なーにやってんの!」

「いや、特に何してるわけじゃ…」

「一人で愚痴ったりしてるじゃん」

「聞こえてた!?」

「うん(笑)早く入んないと風邪ひくよ」

「聞かれてたのか。はー」

祐はそれだけ言って中に入っていった。






♪~~

「もしもし?裕?」

「由美……」

「ごめんね。連絡できなくて」

「うん。大丈夫!」

「今度会えない?大事な話あるんだけど」

「わかった」