ショッピングセンターに着いた私たち


「俺、用事あるから天とブラブラしといて!」

「え!?ちょ…」

ショッピングセンターにつくや
裕はとっとと何処かへ行ってしまった。

「とりあえず何処行く?」

「俺、別に行きたい所ない」

「私もないってば…」

「じゃ、まぁとりあえず歩くか」

ショッピングセンターを歩く私たち


横には私より遥かに背が高い天


「あ!!」
私は一つのお店の前で立ち止まった。


「入る?」

「うん!!」

入ったお店は雑貨屋

部屋は必要なものだけで
クッションも何もない……

「んー。どうしよ。これも可愛いし」

「なに?この不細工な人形」

私が持っていた人形にケチつける天

「え?かわいーじゃん」

「どこが!?お前キモカワての好きなの?」

「キモくない!!かわいーって」

「わかんねぇー」

「でも今日はこっち!くまさん買うから…」

「二つ買わないの?」

「今日は一つって決めてんの!」

「じゃ、俺が買ってやるよ!」

「は?」


天は人形を持ってレジに並んだ。

私は後をついていく。



「はい!どーぞ」

「ありがとー!でも…」

「いいって!入居祝いてことで!な?」

「うん」


天って見かけによらず
案外いい人なんだ。






♪~~

「もしもし?」

「祐、コーヒーショップいるから来て!」

「わかった!今から行くね!」