そんな私に声をかけてきてくれたのは


“あなた”だった。


ふんわりとした髪の毛にぱっちり開かれた目。くるくるの睫毛に大きな瞳が印象的で、まるで女の子みたいな顔立ちだった。


そして……


“天使のような優しい笑顔”


私は目の前にいる人物をじっと見つめていた。


「おーい、聞いてるの？」


私はその言葉で我にかえり、何を言えばいいのか考えてやっとの思いで


「あなたは…誰？」


と答えた。